「あんたは料理の腕が酷すぎる!」
「あ、は、はい…」
いや、わかってるんだけどね、
実際にはっきりと言われるとちょっとズキっと痛みますわ
「お、おい!そんな言い方ねえだ「これから最低週1出てきたうちに来なさい。料理の特訓!強制だからね!」
「へ?」
私をかばおうとした末永も驚く
私も声が裏返ってしまった
「うちに来なさいってことよ!別に蓮がいないときでも全然いいから〜」
そう笑う末永のお母さん
私は鼻をすすり、涙を堪えた
きっと
優しい人の周りには
優しい人が集まるの
だから
優しい人になろうと
そう思えば
そんな人たちが集まるの
また居場所ができました
家族の暖かさ
お日様をいっぱい浴びたような
暖かくて
キラキラしていて
大切なもの
それが家族という
居場所
私のそれは、
実の家族と言うものは
今何処でどのようにあるのだろう
それは私が治せるようなものなのか
治す資格もないのか
家族の暖かさを知るほど
自分の罪が深く感じるの

