とうとうこの日がやってきた
私は桜山さんに教えてもらった事務所の住所が書いてあるメモを片手に
それらしきビルの近くをウロウロと歩いていた
早くつき過ぎてしまった
事務所のビルはすぐにわかった
大きな目立つビルだったし、世間では結構有名な事務所だった
余計緊張が私を襲い、胃が痛くなる
そんな時後ろから誰かに話しかけられた
「君、もしかして東城さん⁇」
私がふと振り向くとスーツを着たおじさんが立っていた
私が頷くとおじさんは微笑み手を差し出した
「桜山から紹介を受けたオカダです。よろしく」
「宜しくお願いします!」
私はお辞儀をし、握手をした
「とりあえず、私についてきてくれるかな?」
オカダさんは歩き出し、私はその後ろをついて行った