一通りの買い物を済ませ、俺らは近くのカフェで少し休むことにした




手はまだ繋いだまま




一緒に買い物して
手繋いで
カフェでお茶をして





これってただの友達⁇





俺だけ特別って思ってる俺って自惚れ過ぎ?





「末永付き合ってくれてありがとうね?」






席につく時、自然と手は離れる






結愛はアイスカフェオレを飲みながらぼーっとしていた





「どうかした?」




少し心配になり、聞いてみると結愛は少しうつむいた






「明日、初めて事務所に行くの。」





そう不安そうな顔をする結愛






「まだなれない人と話すのって少し怖いし、うまくできるかなって…できなかったら桜山さんにも迷惑かけるのかなって…」





目を細め、小さくなる結愛





俺はそんな結愛の頭をくしゃくしゃっと撫でる





「ちょっとー」




そういいながら髪の毛を整え、笑う結愛






「大丈夫!その笑顔でいれば大丈夫‼何かあったら俺がすぐに行くから。」






そう結愛の目線をとらえる





結愛は微笑み、頷いた





「住む場所も変えて、環境もかわる。不安なことばかりだけど、この前の私とは違う。今は末永がいるから。

頑張れる」






結愛は真剣な表情で俺の瞳を覗き込む





結愛大きな瞳を見ていると今にも吸い込まれそう





俺はふと目をそらし、自分の鼓動をなだめた






この先、環境が変わっても
こいつの一番近くにいれるように





辛い時、一番に頼りたい。そう思えるような存在になるように





俺は、こいつの全てを受け入れることができるのに