大体片付けが済んで部屋も部屋らしくなってきた
「お願いがあるんだけどさ、買い物付き合ってくれる⁇」
そう手を合わせてお願いのポーズをとる結愛
「あぁ、別にいいけど」
そして俺らは買い物に行くことにした
この辺で一番大きい家具、雑貨のお店に連れていくと結愛は大きな買い物カゴを手にとった
「何買うの⁇」
結愛は顎に指を当てながら考えていた
「ん〜と、いろいろ買わなくちゃ!キッチンの器具とか食器とか!今まで家で作ることなんてなかったから何もないの!」
結愛は食器のコーナーで、一つ一つ手に取りながら楽しそうに眺めていた
「葵と俊介と末永と、最低四人しても大丈夫なように4つずつ買っておこう‼」
そう色違いのお皿を四枚とコップを四つカゴの中にいれる
「あ、自分のお箸も買わないと!みんなは割り箸でいいかな〜⁇」
そう独り言のようにつぶやきながら眺めている
そして二つセットになった箸を手に取り俺に見せてくる
「見て?これペアになってる!かわいいね!」
女ってこういうの好きだよな〜
なんて考えながらも頷く
「ピンクの方が私で、青い方が末永のね?」
「お、俺っ?」
驚き、とっさにそう反応してしまう
結愛は満面の笑みで頷く
「末永専用!」
そう言ってカゴの中にいれる
何だか嬉しくて口元が緩む

