一通り荷物が片付くと篠原と俊介は何やらこそこそと話している
そして、二人は一緒に立ち上がり俺と結愛の方を見た
「じゃ、俺らこれからデートだから!蓮後は宜しくな〜」
「はっ?ちょっと待てよ!」
「結愛!また連絡するね!家も近くなったし、夏休みいっぱいあそぼー!」
篠原は結愛に手を振り、俺の方をちらっと見た
「じゃ、末永!二人きりだからって襲うなよ〜?」
あーこの顔ムカつく
二人はさっさと帰ってしまって、急に部屋は静かになった
沈黙が流れ、時計の針の音だけが聞こえる
結愛は沈黙に耐えられなくなったのか、話し出した
「ごめんね、手伝ってもらっちゃって。」
そう申し訳なさそうな顔をする結愛
「俺が勝手にシュウジから横取りしたわけだし、好きでやってんの!」
そういうと結愛は嬉しそうな顔をする
段ボールから洋服を取り出し、タンスに入れる
そんな作業をしながら結愛は呟く
「末永、家近くなったね!」
すげえ嬉しそうな顔をするから
俺もつられて笑顔になる

