ドクドクドクッ
と、打つ鼓動
とても早くて
今にも飛び出してきそうなくらい
私はそんな音を聞きながら目を閉じる
すごく心地よくて
何だか落ち着く
私は上を見上げ、真上にある末永の顔をみた
「末永もドキドキしてるじゃん」
末永は真っ赤になり、またドキドキが伝わってきた
私が末永から離れようとしたとき、末永は私をぐいっと引きつけ、抱きしめる
気づけば末永の腕の中にいる
いきなりのことにびっくりして言葉が出ない
さっきよりも鼓動は早くなって、今にも蒸発しそう…
「す、末永?」
恐る恐る声を掛けてみる
「何だよ。おまえがいけないんだろ?男の部屋でそんなことするとこうなるの!」
何故か不機嫌な声で、でも私のことをぎゅっと抱きしめる
すごく幸せでこのまま時間が止まればいいのに。
そう思った。
と、そのとき
パタパタパタパタっと足音が聞こえてくる
とっさに離れる私達
離れた直後に部屋のドアが開く
「お兄ちゃん!ご飯だって〜!お姉ちゃんも!」
私に駆け寄ってくるきいちゃん
「ったく、ドイツもこいつもノックくらいしろよな…」
と、末永はぼやいている
そんな末永を不思議そうに眺めるきいちゃん
「お兄ちゃん、何でそんなに顔赤いの?お熱?」
そう言って末永の膝の上に乗り、おでこにピタッと手をあてる
「ち、ちげえよ。ご飯だろ?いくぞ」
そう私に目を向ける
きいちゃんは末永の後ろをてくてくと歩いてついて行った

