桜の日

「はよ。」

特に嫌な顔をせずに返す花崎。

男はこのての女の手口に気づかないのか。

中学の時だってだいたいのカップルは男好きの女とそいつに引っ掛かる男だった。

ま、男女逆パターンもあったけど。

「お前、さっきから何ボーッとしてんの?」

「んー?いや、高校も中学とある意味変わんないなと思って。」

首をかしげる花崎。

「はぁ?なんだそりゃ。」

「なんでしょうね。」

意味がわからないとでもいうように授業の準備をしはじめる花崎。

私も準備しよっと。