「で、何だよ?」
「…実はだな、
俺と一緒に"こっくりさん"をやって欲しいんだけど…」
「こ・と・わ・る!!」
「何で!?」
「何でもだ!!」
がっつりオカルト系じゃねぇか!
関わりたくないんだよそーゆーのには!
「頼むよ透!」
「嫌だ!」
「あと一人だけ必要なんだ!」
どうやら太一の話によると、
友達とやっていたゲームで最下位になったがために罰ゲームとして
『自分を含めた三人で"こっくりさん"をやれ』
というものらしい。
「罰ゲームだし仕方無いし、でも一緒にやってくれそうな奴他に居ないしさ…」
「……俺がやってくれそうだと思ったのか?」
「そ、そういうわけじゃないけど…」
俯いて吃っている太一を眉根を寄せて見下ろす。
……コイツはあれか。怖いもの知らずのアホか。
つかそもそもこっくりさんやれとか言った奴シメる。
などと考えた末、盛大な溜め息を吐いて「失敗成功に限らず一回しかやらないからな」と太一に告げた。
アホに流されてしまう俺もアホだな、と思いながら。