『ふわぁ────ん?』 あれ?今何時だろう? ふと机の上の時計を見る。 『7時36分……。昨日ちゃんとセッティングしたのに!!!!』 私は慌ただしく支度をする。 一限……家庭科……二限…国語─── 『いってきます!』 誰もいない部屋に声をかける。 鞄から高速で鍵を取り出し鍵をかける。小さなマンションのエントランスを出てすぐに左に曲がり、バス停に向かう。制服のジャケットを着ながら全力で走った。