僕を守ってくれる人



「えっ言いませんか!?」


「言わねぇよ…入るぞ」


俺はそういいながら、店に入っていく


後ろから焦ったように清水もついてくる


「桐生さんっ、もしかして…このまま入るんですか!?」


「あ?…当たり前だろ」


「えぇ!?マジですか…緊張する」


そういってしどろもどろな清水を見ていると、自然に笑みが溢れた


コイツ、なんか変わったやつだな


彼女とか、できるタイプの人間じゃねぇって感じ


________カランカランッ


「いらっしゃいませ~、二名様ですね。どうぞこちらへ」


店に入ると、若い女が俺たちに寄ってきた


…チッ


なんか酒臭ぇし、めんどくせぇな


「ぅわぁ…綺麗な人ばっかりですね」


「あぁ、確かにな…酒の臭いがすげぇけど」


「それは仕方ないですよ~」


なんて二人で会話しながら、個室のようなとこに入る