俺は、それを見逃さなかった
グイッと近づいて、余計動揺させてみる
「ぅ…えっと、あのコンビニのバイトしてます」
「ふーん…ところでナツミちゃん、いくつなの?」
「20です」
20!?
…絶対嘘だろ
この顔で20はない
この店、なんか怪しいな
「マサトさんは、いくつなんですか?」
「…フッ、いくつに見える?」
ベタな返ししたな、なんて恥ずかしくなりながらも笑顔を続ける
「うーん…21ぐらいですかね…、いや、もっと若くにも見えるし」
「21って…ハハハッマジか。俺そんな若く見える?」
「えっ!?いくつなんですかっ」
「26」
「ぅええええええぇぇ!!?」

