僕を守ってくれる人



と思い、清水を見ると


「ねえ、下の名前は教えてくれないんですか?」


「う…えっと、あの…」


案の定、めっちゃしどろもどろ…


俺はちょっと助けようとおもって、隣の清水に耳打ちした


「…?」


「本名はやめとけ、…んー、清水だから…あ、ミズキにしとけ」


「み、ミズキ…!?」


「反論なし。お前も早く聞き出せ」


「…はい…」


ショボンとしたように、女の方を向く清水


俺の左どなりには、ナツミとかいう女


「どうかされたんですか?」


「あ、ううん、何もないよ」


「そうですか…。あの、マサトさんは何のお仕事されてるんですか?」


仕事!?


…ライターじゃ後で怪しまれるかもしれない…から


「出版社で働いてるよ。…ナツミちゃんは、普段何してんの?」


俺が笑顔でそう聞くと、ナツミはほんの一瞬、目が泳いだ