「なんで……橘先輩が……」


あたしの身体から、力が抜けていく。

手に力が入らず、持っていた鞄と袋が床に落ちた。

袋の口から、まだ少し青いリンゴが転がり出る。


「あら……あなたは……」


橘先輩も、あたしが誰か気付いたようだった。

橘先輩は、こぼれたリンゴを拾おうと腰を浮かせる。

その瞬間、豊かで形の良い2つの乳房が現れた。

慌てて、毛布で身体を隠す橘先輩。

どうやら、裸でいることを忘れていたみたいだった。


先輩のその姿を見た途端、あたしは心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えた。