コイスルハナビラ SAKURA


「……もういいよ。それより……今、どこにいるん?」

『今……家……』

「はあっ!?」


涼ちゃんの答えに、思わず大きな声がまた出てしまう。


「何しょーるん!」

『あんま……デカい声だすなって……体調悪いんじゃ……』


弱々しい声で答える涼ちゃん。


「えっ!? ……涼ちゃん、病気?」


あたしは、驚きの声を上げる。


『じゃから、デカい声で……そう、調子悪いんじゃ』

「そうなん……」