コイスルハナビラ SAKURA

その後は、何事もなく無事に仕事を終えたあたしたち。

片付けを終え、更衣室で着替えていると、後から猫さんが入ってきた。

今は猫の頭は取っている。


「3日間お疲れ様」


猫さんは微笑む。


猫さん……


「いえ……色々とありがとうございました!」

「えっ!? あ、あたしは、大したことしてないよ!」


頭を下げるあたしに、猫さんはあわてて両手を振った。


でも……

あたしは、猫さんに出会えて本当に良かったと思う。


将来のこと、あたし自身のことを感じたり、考えたりすることが出来た。

だから……


「いえ……本当にありがとうございます」


あたしは、もう一度お礼を言った。