「あたしも、掃除手伝いますね!」

「ありがとう。じゃあ、もう一本ホウキを持ってきてもらえる?」


猫さんは、そう言ってケレスの小さな物置を指差した。


「はいっ!」


あたしはパンダの頭を置くと、言われた通りに物置からホウキを取り出す。

そして、猫さんと逆回りでケレスの周りを掃きだした。


丁寧に掃きながら、グルッとケレスの周囲を回る。

そして、再び猫さんと再会。

猫さんは、その手に緑色のチリトリを持っていた。


「ごめんね、パンダちゃん。チリトリ構えててもらえる?」


そう言って、猫さんはあたしにチリトリを手渡した。


「はいっ!」


あたしは、チリトリを構える。

猫さんは、2人が掃き集めてきた埃や砂利などを、それに向かって手早く掃き入れていく。


「……ねぇ」


掃きながら、不意に猫さんが話しかけてきた。