コイスルハナビラ SAKURA

ケレスの外に出ると、白い猫の着ぐるみを来た人が立っていた。

あたしの姿を見ると、ポンと手を叩いて、猫さんは素早く駆け寄ってきた。

そして、くりくりとした大きな瞳で、あたしを見つめる。


「今日から来るって言ってた人ね?」


あ……綺麗な声……

女の人なんだ……


そう思って見ると、どことなく華奢(きゃしゃ)な感じもする。


「は、はいっ! よろしくお願いします!」

「あははっ、そんな固くならないで。あたしも、ベテランってワケじゃないんだから」


優しく笑いかけてくれる猫さん。

あたしは、この猫さんに一発で好感を持っていた。