ジリリリリリリーン!!

AM6:30、枕元の目覚ましが、激しく朝を伝えた。


「ん~……朝ぁ?」


あたしはモソモソと布団から抜け出し、目覚ましを止める。

そして、目をこすりながら窓まで行くと、シャーッとカーテンを開けた。


「……うわぁ~、いい天気~!」


雲一つない、澄み切った春の空。

日の出から1時間くらいたった太陽は、東の空で爽やかに輝いている。

小鳥たちは、その日差しを浴び、気持ち良さげにさえずっていた。


「ねぇ、麻紀ちゃん! いい天気だよっ!!」


眠気が一気に吹き飛んだあたしは、元気に振り返る。


「さくらぁ……」


そこには、外の天気とは真逆の顔をした麻紀ちゃんがいた。