想いの先に

幸い 無傷ですんだ私のもとに かけつけてくれた 英。

「無事でよかった…」 その言葉を聞くと 涙が溢れ出して 止まらなかった。

事故は示談で 片付けられた。
私の車は 見苦しい車に化けた。

車の運転をするのが怖くて ハンドルなんて 握れない…。

心身的にも 落ち込んで 苦しかった。

励ましてくれる人からの言葉も 私の心には 届かない。

思い出したくないのに 事故した時の光景が 衝突した音が 私を狂わせる…。

「英…。
怖いよ… 助けて…」

この声は あなたに届いていたのかな…?