私が恋したのは女の子でした。

「幻滅した? あかりちゃん、何も言わないけど」
 
 苦しそうな笑顔で、かえでくんは私を見下ろす。
 
 私は手を伸ばしてかえでくんの胸に触れた。
 
「ううん。かえでくんの本当の姿を見られて嬉しい」
 
 私が微笑むと、かえでくんは私に覆いかぶさって抱きしめた。
 
 肌が直接触れて、ドキドキが強くなる。
 
 でも……。
 
 私はかえでくんの深い闇を知ってしまったような気がする。
 
 拒食症? 摂食障害? 
 
 そんな単語が頭の中を飛び回っていたのでした。

……つづく。