「翔ちゃん、イケメンになってたわね~♪」
「え。あ、うん。」
ママはそう言いながらお茶をいれてリビングまで持ってきてくれたくれた。

「奈留。」
「ん?」
「あなた、翔ちゃんのこと好きでしょ?」

ブフッ。
私はお茶を口から吐き出してしまった。
ママがいきなりそんなこと言うから。

「い、い、いきなりなんてこと言うのよ。」
「どうなのよ~?」

ママは面白がったように聞いてきた。

「す、す、す、好きじゃないもん。」
「好きなんでしょ?」
「好きじゃないもん。」

私は顔が赤いのを気付いていたが、頑張って一生懸命嘘をついた。

「バレバレよ?笑もう少し嘘を上手くつけるようになりなさいよ~笑?」

ママにはかなわない。
ママだけじゃないと思うけど。
私はわかりやすい体質なのか、嘘をつくのがすごく下手だ。
翔にもよく言われる。

「すみませんでした。好きです。」

私は白状した。

「ほらね?笑いつからなのよ。」

私はママに白状していった。