それでも好き。

「ん?どうした」

「あのね、うち引っ越すんだ。都会に。だからね、もう会えなく゛な゛っぢゃうんだっ。泣」

途中から涙で何を言ってるかもわからなかったと思う。

「えっ?.........そっか。」

「うん、黙っててごめん。あとねいい忘れてたことがあったの。」

「なに??」

「あのね、うちソウスケのこと好きだったよ!本当だよ?だからね今度あったらまた一緒に試合しよ?」

「ありがと。うん絶対やろうな。」

「うん!あ、あとこれあげる!!」

私が渡したのは手縫いで縫った熊のキーホルダー。私がピンクでソウスケが青のだった。

「ありがと!大事にする。また会おうな。」

「うん!」