そして青になろう 【更新中】

いかにも、たくさんの人と関わってきた感じがする。

でもそれは分かる気がする。

彼の人懐っこい笑顔に、皆心癒されるだろうから。

「よろしくな、菜緒」

「・・・・・ッ!?」

不意打ちに、さっきとは違う優しく微笑む早坂くん。

し、下の名前で呼ばれた・・?

「よ、よろしく・・!!早坂くん」

私はまた赤くならないように、軽く頭を下げた。

「リオでいいよー」

頬杖をついてこっちを見る早坂くんの目に吸い込まれそうで。

「り、リオ・・くん?」

慣れない男の子を呼ぶのは想像以上に緊張したけど。

「ん!」

リオ君の明るい雰囲気で、すぐにそんな緊張はほぐれて。


ドキン。


私は全身に何かがしびれていくのを感じた。