そんなこんなでホームルームが終わり、入学式も無事終わった。

教室についたらリオ君の周りはもう男女関係なく人が集まってて。

すでに、クラスの人気者の存在になっていた。

楽しそうに笑っているリオ君をみて、胸がなんだか痛くなった。

さっきも思ったけど、笑顔素敵だなあ・・。


裏表もない、心から笑ってるような屈託のない笑顔。

リオ君の存在がはっきりと輝いていた。


隣の席だけど、私の存在が空気のようで。

すると。

「リオー!!同じクラス、やったな!!」

一人の男の子がリオ君に話しかけた。

「カズ!!」

カズ、と呼ばれた男の子はリオ君と対照的な雰囲気で。

サラサラの黒い髪。す、とした二重まぶたの涼しい瞳。
筋の通った鼻にスラッと伸びた高身長。

そんな男の子はリオ君とすごく仲が良さそうで。

一気に2人の世界ができた。

「やばいねー」
「目の保養になる人が2人もいるー!」

2人の存在は女の子達の目を光らせた。