好きな人。


「槇原、日誌な」

教室につくと、教卓においてある日誌をあたしの机に置いた観星がそう言った。

「え!?やだ!黒板!!」

相変わらずあたし達は、こんなことを繰り返している。


「んじゃ、最初は…グッ、じゃーんけーん」

「ポン!!!」


観星、グー。

あたし、グー。


「あーいこーでしょ!」


観星、パー。

あたし、パー。


「しょっしょっしょ!」


観星、グー。

あたし、グー。




………12回目。

「しょっしょっしょ!!」


観星、チョキ。

あたし、パー。




「やーりぃ!!お前、日誌な!!」

「ちくしょぉぉぉぉうっ!!」

机にどんどんどんと悔しさをぶつけていると


「つーか俺ら、どんだけジャンケン揃ってんだよ」

そう言いながら、はははっと観星が笑った。




ドキっとした。