好きな人。



「クラスメイトって、観星先輩ですか?」

なぜそれを!?

「だってそこにいるの、観星先輩ですよね?」

あ、そっか。

「なんで先輩、観星先輩のストーカーやってんすか?」

いやいやいやいや、だから…。


ここでふと、なぜかテレパシー的な感じで会話が成り立っている事に気付く。

なぜだ、なぜ後輩ちゃんはあたしの心が読めるんだ。


と、とにかくプリント届けないと。


「ごめん、ちょっと遅れるかも」

「なんでですか?プリント届けるだけですよね?ていうか、イチセン怒ってますよ?」

マジか。

イチセン―――、市川先生は女バスの顧問。

怒るとけっこー怖い。

つか恐い。


「日直で遅れてるだけだから、ね?」

「はいはい、言っておきますよ」



なんと良い後輩ちゃんなんだ。