外は、雨が降っていた。一緒に帰ろうと悠真に言った私は今、下駄箱に入る。
悠真が来るのを待っているのだ。
校舎が離れているためやはり、下駄箱の場所も違うのだ。すごく不便…と思った私は、ほっぺたをぷくと膨らませて思った。
廊下から、足音が響いていた。私は、悠真だと思い声をかけた。

「悠真〜?」
と。だが違った。相手は、悠真と同じサッカー部の人だった。
いきなり、その人が前に立った。 1年3組の星森あきらだった。成績優秀、もてていて全てがパーフェクトな人がいた。私は、

「え??」
と言って驚いていた。