北村くんは、
他の女の子には、王子様みたいな口調だし、優しい。
なのに…どうしてあたしには王子様じゃないんだろう…。
転校してきた初日に、もう北村くんはあたしに対して俺様な感じだった…。
それだけ、あたしが【女の子】には見えないのかなぁ…?
「朱里〜っ」
「舞ちゃんっ」
教室の後ろ…つまりは、あたしたちの席で舞ちゃんがあたしを手招きしている。
「どうしたの?」
「なんか、朱里に早く会いたくて」
そう言って、舞ちゃんはあたしをぎゅーっとしてきた。
「うん、あたしもだよっ」
ふふ、なんか嬉しいなぁ♪
「あ、今日一緒に帰れる??」
舞ちゃんがあたしを離しながら、聞く。
帰りたい、けど…、
「今日、実行委員の集まりがあるみたいだから…また、今度でいい?」
なんか、今日は「また今度で」っていうの、多い気がするな…。
舞ちゃんは、「そっか!」と言うと、明るく「頑張ってね☆」と言ってくれた。

