学園王子様は、俺様です。


「私は…っ小さいときから、ずっと涼ちゃんが大好きだった…っ
今も…好きなんだよっ…

なんで…なんで朱里なの…っ」



目の前で…大人っぽいとずっと思ってきた那月が泣きじゃくる。


嘘だろ…那月が、俺を…?



「朱里がね、涼ちゃんの初恋は私だって…っだから…っまだ望みあるかな…って…」



「…那月、気づかなくてごめん」



全然わからなかった。
気づかなかった。



「そんなんじゃ、わかんないよ…っ」




朱里が…那月に言ったのか…。
俺の初恋は那月だって…。



俺は思い切り息を吸い込んで、言った。




「確かに…俺もガキの頃は那月が好きだった。

だけどな…今は朱里が好きなんだ。
朱里が好きすぎてどうしたらいいかわかんねぇくらい。

朱里は他のオンナとは違うんだ…


俺の…特別なオンナなんだ。


だからな? 那月にはキツイかもしんねぇけど…
そんな大事な朱里を不安にさせたくねぇの。
そんくらい、朱里にハマってんだ」




俺の…正直な気持ち。



本当の気持ちなんだ。



那月は、俺を見て言う




「彼女じゃなくてもいいから…っ
涼ちゃんのそばにいたい…っ」



「那月、それじゃ変わんない。

ハッキリ言うけどな?

俺はこれから先、朱里しか好きにならねぇと思う。
そばにいたって、意味ねぇよ」




少しキツイかもしれない。
今まで仲良くしてたのに、こう言われて那月は傷ついたかもしれない。