ーー放課後
俺はサッサと荷物をまとめる。
そして…
「飯倉さんのカバン、これだよね?」
朱里のカバンを取り、笹木に聞く。
「そうだよ」
少し笹木の言い方が冷たく感じた。
そりゃそうだよな。
大事な友達…朱里を、俺が傷つけてしまったんだから。
「ありがとう」
そう言って、俺は教室を出た。
帰りのHR中に、那月からメールがきていた。
それをさっき読んだら…
【校門で待ってるよ♪】と書かれていた。
前にもう帰るのは無理だつったんだけど、那月はくる。
朱里が今この場にいなくて良かったと思う。
また、泣かせてしまうところだった。
まぁ、今日は俺も用事があるからな。
ちょうどいいけど。
生徒玄関をぬけると、オンナたちが次々と俺に話しかける。
今日は朱里がいないから、特に。
…うざ。
マジ邪魔なんだけど。
そんなオンナたちを素通りして、校門まで行くと…
「涼ちゃんっ!!」
那月が俺に駆け寄ってきた。

