学園王子様は、俺様です。



「北村くんのバカァっ
あたし…北村くんを信じようと思ったよ!? なのに那月ちゃんと最近いるし…

那月ちゃんが好きなんだなって思うじゃん!
成田くんとは何もない!
好きでもないっ…

あたしが好きなのは、北村くんだよっ…

昨日はデート、楽しみだった…っ

久しぶりだなぁ…ってわくわくしてた…っ

なのに…っ…」



朱里の目からは大粒の涙。


「あか…」


朱里、と言おうとしたけど…




「もういいよ! 別れようよっ
あたし…っ辛いの、淋しいのっ
こんな重たいあたし、やだっ…

那月ちゃんと両想いになれて良かったねっ…


ばいばいっ…!」



「…朱里っ!!」



朱里はそう言って階段を降りていく。



追いかけろ、そう思うのに…足が動かない…



きっと…玄関に行って帰るつもりだ…



『あたしが好きなのは、北村くんだよっ…』


『もういいよ! 別れようよっ』



俺が朱里をあんなに泣かせてしまった。