朱里を見ると、目は真っ赤に腫れあがり…今でさえも泣いている。
ーー抱きしめたい
そう思うけど、成田といたことがどうしようもなく妬いていたから、
「お前、笹木と弁当食うんじゃなかったのかよ。
なんで1人で弁当食って、成田んとこいんだよ…っ」
低い声でそう言い放つ。
朱里は、『バレた』というような顔をして、下を向いた。
朱里のクセ。
恥ずかしかったり、バツが悪かったりすると…
下を向く。
今は『バツが悪かった』の方だ。
何も言わない朱里に、俺はさらに続ける。
「成田が好きならハッキリ言えよ!
最近目ぇ合っても逸らすし、
メールしても返信来ねぇし、
泣いてんの俺のせいとか言われるし、
意味わかんねぇよっ」
俺じゃなく、成田が好きならハッキリ言えばいい。
そう思うけど、もしそう言われたら…傷つくな…。
すると、朱里がバッと顔を上げて言った。

