あたしは北村くんの言葉に甘えて、玄関までカバンを持ってもらうことにした。
「北村くん、ありがとう」
玄関まで着いたから、カバンを持とうとしたら…
「やっぱ俺が持つから、気にすんな」
「え!? そんなの悪いし、重たいからっ」
あたしがカバンを取ろうと手を伸ばしたら、上に持ち上げられ、取れなくなってしまった。
「これのどこが重いんだよ?
つか、俺が持つって言ったんだから、お前は黙って持たせてろ」
「うぅ…じゃぁお願いします…」
結局北村くんにカバン持たせることになっちゃったよ…。
でも…さすが男の子だと思う。
今日もまた、色々持ち帰るものがあって重かったんだけど…
隣を歩く北村くんを見る限り、軽そうに見えるから。
北村くんもカバンがあるのに持たせちゃって、申し訳ない気持ちと、
男の子だなぁ…って実感できた嬉しさが混じってる。

