「北村くんに抱きしめられるの…安心するんだ…」 ポツリ、とつぶやいて俺を上目遣いで見る。 その上目遣いに、俺は耐えられなくなって…。 「…可愛いすぎる、朱里が悪い」 「ひゃぁっ…」 海の中だということも忘れ、無我夢中でキスを落とした。 …最初は気に入った程度で、特に気にしてもなかった。 だけどその素直さ、からかった後の面白い反応、可愛さを知った。 いつしか朱里がいないとつまんなくなって……好きだと気づいて。 …こんなにも、愛おしくなっていた。