あたしは、本当にバカだよ…。 …でも、冷たいこと言われても、思い出すのは無邪気なイタズラッ子みたいな笑顔。 あたしだけに見せた、あの笑顔。 北村くんを思い出すと、またジワっと涙が出てくる。 …しばらく走ったからか、ココには誰もいない。 あたしはあまり人が通らない階段に、腰を下ろした。