__昼休み
「え〜 北村君どこ行くの〜〜?」
「あたしたちも行きたーい!!」
…北村くん、大変だなぁ…。
あたしは、お弁当を持って先に行こうとする…けど。
「…あれ!?」
「ん?どしたのー?」
舞ちゃんが固まったあたしを覗き込む。
あたしは、カバンの中にあるはずのお弁当を必死に探すけど…
「お弁当…忘れちゃったみたい…」
朝、北村くんの車が来てて、急いだからか、
あたしは、お弁当を忘れたらしい…。
「え!? 朱里、大丈夫!?」
舞ちゃんは、さっきダッシュで買いに行ったから間に合ったみたいだけど…
…きっと、購買にはもうないと思う。
「わたしのあげようか??」
舞ちゃんが、一つのパンをあたしに差し出す。
けど…
「ううん! 大丈夫!
…あ、もう行かなきゃ! ありがとね、舞ちゃん」
舞ちゃんがあたしを引きとめようとする前に、あたしは教室を出た。

