「あの人北村くんの彼女ーーーっ!?」
「え、小さくてわかんなぁ〜い」
「どれどれ!? …え、似合わないんだけど」
…あ、あたしの話題は出さないでくださいぃ…
しかも、彼女じゃなく、ヒマつぶし相手です…
「北村様〜♡」
1人のギャルな女の子が、北村くんに近づいてきた。
そして…隣にいるあたしは完全無視…。
「これ、作ってきたんで食べてぇ〜♡」
ギャルな子は、北村くんにハートで包み込まれたモノを差し出す。
…北村くん、受け取るのかな…。
あたしの心はズキッとした。
「ありがとう。
でも、母が作ってくれたお弁当があるから、気持ちだけ受け取るよ」
北村くんは、優しい声で柔らかくそう言った。
受け取らなかった…。
あたし…少し安心してる…。
「そ、そうかぁ!
うん、北村くんごめんねぇ」
ギャルな子は、顔を赤く染めながらキャ〜キャ〜言ってる女の子たちの中に入って行った。
北村くん、今日はお母様のお弁当なんだね。
前に見たときは菓子パンだったから、ちょっと心配してたんだよね。

