「…いいか、堂々と歩けよ。 お前は俺の昔から仲良い設定なんだからな」 車のドアが開く前、北村くんがそっとあたしの耳元で言う。 __ドキドキ…… あたしはコクンとうなづいて車から降りる。 …ひ、ひゃー!! ものすごく冷たい視線が…っ 「北村様〜♡♡」 「おはようございますぅう〜♡」 「キャ〜キャ〜っ 今日もカッコよすぎですわ〜♡」 …す、すごいうるさい… 校門を抜けるまで、黄色い声はたえない。 北村くんが通る度にもっともっと声が大きく、高くなる女の子たち。 あ、頭いたい…。