「え?なにが?」 「今の状況とか…俺等の事とか。」 「別に恐くないけど?びっくりはした。」 「びっくり?」 「うん。後ろ向いてたから気付いてないのかと思ってた。」 「え、そこか?」 「そこ以外に何かびっくりすることあった?」 あたしがそういうとダークブラウンの髪の男は少し驚いた顔をしていた。 「お前名前は?」 「さっき自己紹介したよね?」 「…聞いてなかった。」 …マジか。 「…蓮杖陽菜。」