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理事長室を出て教室に戻っている途中、廊下で何人かの生徒が言い合っていた。
こんなお金持ち学校でもこういう事あるんだ。
別にあたしの知ったことじゃないけど。
でもさ
…邪魔で通れない。
なんでこんな通路のど真ん中で喧嘩してんだよ…
横通り抜けちゃおうかな?
…しかし声をかけて絡まれたらやっかいだ。
いろいろ悩んだ結果、あたしは何も言わずに見てる事にした。
よく見ていると1対数人で数人の方が何かを叫んでいた。
1人の方はさっき同じクラスにいた6人組の1人で髪がダークブラウンの奴だった。
しばらく見ているとダークブラウンの奴以外はいなくなった。
1人相手に数人でかかっていって勝てずに終わるとか惨めすぎるな。
…とりあえず教室に戻ろう。
足を動かそうとしていたら後ろを向いていたはずのダークブラウンの髪の男が振り返り
「おい。」
と話しかけて来た。
あたしに気付いていたことと突然の事にびっくりしていると
「お前恐くないのか?」
と聞かれた。

