ーーーーーー
コンコン。
「どうぞ」
中から隼の声がした。
ガチャ。
あたしはドアを開け、中に入った。
その瞬間、
「ひぃー!」
と隼が突撃してきた。
「いったー……ちょっと隼!どういうつもりよ?」
あたしは隼に文句を言った。
「え?なにが?なんでそんな怒ってるの?」
隼は訳がわからないと言ったように首を傾げて仔犬のように聞いてきた。
「あのねぇ、なんで天空とかいう奴等と同じクラスなのよ。あたしの正体がばれたらどうするのさ。」
「しょうがないじゃん。お前が''あの学校''から来たんだからSクラ以外どこにも入れようがないだろ?」
「…なんであいつらはSクラなの?」
「あいつらだって全国No.4なんだからしょうがねぇだろ?」
「…あーもー!あたしなんでここを選んだんだろう。」
あたしがそういうと後ろから
「ばれたらばれたでしょ?」
と呑気な声が聞こえた。

