いやだ。
いかないで。
はなれないで。
一人にしないで。
その思いが勝手に行動に現れた。
服の裾を掴まれたアロンはすごく驚いていた。
そして優しく微笑むと、
「わかった。今日はいてやる。でも、明日は絶対医者にみてもらうからな?」
了解の意を込めて頷くと、
優しく頭を撫でられた。
そしてその日はアロンと一緒に寝た。
人ってこんなに暖かいんだ。
大切な人がまた奪われてしまったら。
そんな恐怖もあったけど、それよりもこのぬくもりを手放したくない思いが強くて
アロンの手をぎゅっと握って眠りに就いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…