さ、寝るか。
そう思い体を横にしようとした。
でも、できなかった。
『・・・・・・ゲホッ、ゲホ・・・・・・・・・カハッ』
口の中に広がる鉄の味。
酸欠でくらくらする頭。
苦しい。
咳が止まらず、吐血が止まらず。
手にはネットリとした赤黒い液体。
不意に思い出してしまう両親の死。
『・・・・・・ゲホゲホ、い・・・や・・・・・・カハッ』
たすけて。こわい。いきなりなんて変われない。
どうしよう。
いろんな負の感情が渦巻く。
『・・・・・・・・・・・・ア・・・・・・ロ・・・・・・・・・カハッ』
なぜかアロンの名前が出てきた。
たすけて。たすけて、アロン。

