すごいびっくりしたルクアの顔。
『・・・・・・・・・・・ルク、顔すごい。』
という、私の言葉は見事スルーして、
「Flyって世直しだし・・・。いやでも、男まみれの中にルチアは・・・。でも電話させれば?いやでも、間に合わなかったら怖いし・・・。あ、でも・・・・・・・・」
と、永遠の葛藤を繰り広げている。
『・・・・・・・・・・・・・やばかったら、ルク呼ぶ。・・・・・・それに、・・・・・・・・・みんな、いい人。・・・・』
そう言うと、ルクアは目を見開いた。
「そーだよな。ルチアだって、前向いて進んでんだよな。・・・・・・・・・・・うし。その約束、絶対な?なんかあったら・・・いや、何かありそうでやべーなっておもったら絶対俺を呼ぶこと。いいな?」
こくりと頷くと、いい子いい子と頭を撫でられた。
ルクアに別れを告げると、教室へ戻った。
「彼らがルチアを本当の意味で救ってくれるかも知れない・・・。・・・頼んだぞ、Fly・・・・・・。」
そう、ルクアがつぶやき、願っていたことを私は知らなかった。

