「椿もゲームするんだ?
何系が好きなの?」
悠は鉄のドアからこちらに歩いて来て、
私の横に並ぶ。
それがここでの定位置だから。
「私は、アクション系はあまりやった事無いんだよね。
いつも無難にシュミレーション系とか…
パズル系とか…」
私は家でやり込んでいる小型ゲーム機のソフトや、
テレビゲーム機のソフトのラインナップを思い出す。
手先が速い訳じゃないから、
いつも同じ様な系統のシリーズをお年玉や小遣いで買うんだ。
ユズルはゲームとかやらないから、
ゲームを購入したために金欠になる私の姿を見ては、
『なんでそんなに高いゲーム買うのかわからない』って言っている。
「そうなんだ?
俺、逆にバトル系とか多いな。
こないだ新しく出たソフトでCMやってるやつあるだろ?」
私は夕焼け空を見上げながらウーンと唸るように考え、
今CMをしているバトル系のゲームソフトを思い出す。
「ああ!敵をバッサバサ倒していくやつだ!
コンボとか技の数とか多いんでしょ?
あれ面白いの?」
私の頭の中に浮かんだ一つのゲームソフト。
それはシリーズ化していて、ゲーマーの中では結構人気なのだが、
私には勇気が無くて手が伸ばせないで居る。
ゲームソフトの値段、高いしね。

