「誰か…って相談できる奴居ないし…」 ボソッと言う須藤は、 私に弱さを見せたからか、 もうペテン師な態度を取らない。 「相談したい人とか、心許した人とか…」 それでも可愛く無く素っ気ないアドバイスをすれば… 「それなら……… 高や……………椿がいい…」 ボソッと…でも私に向けて言われた言葉。 今まで苗字だったのに呼び捨てで呼ばれた名前。 クツクツと湧き上がる想いと、 ドクンと跳ねる心臓は気づかない振り。