振り返って見た小林の顔は、
勝ち誇った顔をしていた。
その顔を徐々に悲しそうに歪ませ、
「ほら行きなよ。用事出来たんでしょ?」
なんて私の背中を押してくれた。
私は再度『ごめんね』と3人に言って走り出す。
2年前も…
一緒にお祭りを楽しんでいた友達に『用事が出来た』と言って走り出した。
あの時と同じ。
神社の鳥居を潜って…
目の前の道を左にずっと真っ直ぐ進み…
中学校の前を通り過ぎ…
ポストのある十字路を左に曲がって…
登りの坂道を上がって行く。
暫くして右手に見えてくるのは小さな公園。
『あおぞら公園』なんてパッとしないありふれた名前のこの公園。
近所のちびっこの遊び場ではあるけど、
砂場が一つと、錆びた定番遊具が3つだけの小さな空間。
中には街灯が一つあって、それに照らされたベンチが一つ。
パッとしない公園だけど、
私には大切な公園。

