憎悪と、懺悔と、恋慕。

 

 「うわー。 すげぇいっぱい書いてある。 頑張ったねー」

 木崎センパイが、ワタシの頭上からノートを見下ろすと、ワタシの頭を撫でた。

 ヤバイヤバイ。 やめてやめて。

 木崎センパイにそんな事されたら、嬉し恥ずかしで今、顔がチンチンに熱い。

 しかも、いっぱい書いたにも関わらず、単語1コも覚えてません。 スイマセン。

 心の中で1人でドタバタしていると、

 「・・・あのさ、親父帰ってきちゃったから、親父も一緒に食べる事になるんだけど・・・ゴメン」

 木崎センパイの言葉が、落ち着きないワタシの心を静止させた。

 「『ゴメン』って何がですか?? ワタシが図々しく『食べたい』って言ったんですから」

 そうだ。 浮かれている場合じゃなかった。

 ワタシには、1つ思いついたことがあった。

 木崎センパイに『親父も一緒に食う事になるかもしれない』といわれた時、物凄く嫌だと思ったけれど、木崎センパイのお父さんに会って訴えかけたい事があった。