憎悪と、懺悔と、恋慕。

 
 「早川さんの母親って、『木崎マート』で働いてるよね??」

 木崎センパイの質問が続く。

 確かにウチの母は、木崎マートというスーパーでレジ打ちのパートをしている。

 ・・・木崎センパイ、レジを打つウチの母の姿に惚れたとか??!

 「・・・働いてますね」

 そっちかー。 熟女好きだったかー。 でも諦めてー。 人妻だからー。

 自分への告白じゃなかった事へのガッカリしていると、

 「オレ、木崎グループの社長の息子」

 木崎センパイが、謎の自己紹介をし出した。 

 え?? だから何?? 『お金いっぱいあるから、いくらかやるから親を離婚させてお母さんを頂戴よ』って事ですか??