憎悪と、懺悔と、恋慕。

 

 そうこうしてる間に、オレの家に着いた。

 早川さんと早川さんのお父さんをリビングに通すと、親父とオカンがいた。

 「どこに行ってたの!? 何で何にも言わないで出て行ったの!??」

 オカンは物凄い勢いでオレの方に車椅子を動かし、親父は早川さんのお父さんの顔を見てかなり驚いていた。

 「申し訳ありませんが、お引取り頂きたい」

 親父が早川さんのお父さんに近づき、追い返そうとした。

 「親父はどんだけダサイ事すれば気が済むんだよ。 オレ、早川さんの家に行ってたんだよ。 早川さんのお父さん、オレの話を真剣に聞いてくれて、オレの為にわざわざ足を運んでくれたんだよ。 そんな早川さんのお父さんを追い返すとか、失礼にも程があるだろ」

 親父を睨みつけて『すいません』と早川さんのお父さんに頭を下げると、

 「木崎くんのお父さんはその辺の事情を知らなかったわけだから、ちっとも失礼なんかじゃないよ」

 と早川さんのお父さんがオレの肩に『ポン』と手を置いた。